当院は、大腸肛門領域の診療を行っているため、お尻からの出血を症状に来院される方が多いです。
大半の方は、肛門からの出血と思われておりますが、検査すれば、大腸からの出血であったり、大腸からの病気と肛門からの病気が重なった出血であることがあります。
肛門自体は、知覚神経のある領域とない領域に渡っており、下血を完全に自己診断することは禁物と考えております。
下血の診断は、肛門の痔疾患、良性・悪性腫瘍、感染症肛門疾患、炎症性肛門疾患などを診断するだけではなく、急性炎症性腸疾患、慢性炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、感染症腸疾患、大腸癌なども含みます。
40歳前後になれば、症状なくても、1度大腸内視鏡検査をおすすめします。
※慢性炎症性腸疾患、大腸癌…ここ数年、当院では増加傾向です。