痔の中で、もっとも割合が高いのは「いぼ痔(痔核)」です。
肛門の痛みのない粘膜側に発症します。静脈のうっ血や、支持組織の減弱によってできます。
出血、脱肛、しこり、残便感など
第1度、第2度は、まず保存的に炎症鎮痛薬、注入軟膏等で治療を行います。
出血が多くなったり、第3度以上になると手術の適応となってきます。
第1度:出血するが脱出しない
第2度:脱出するが自然に入る
第3度:指で押し戻すと入る
第4度:指で押し戻しても戻らない
ALTA療法(ジオン注射)とは、排便時あるいは普段からイボが出たままになっているような「脱出を伴う内痔核」に対して、切らずに注射による治療を可能にしたお薬です。
肛門の痛みの感じる皮膚側に発症します。静脈が拡張してできたものと、血栓が急激に形成される血栓性外痔核があります。
疼痛、出血、腫れ、しこりなど
まずは保存療法(生活習慣の改善、消炎鎮痛剤、 注入軟膏など)で治療を行います。疼痛がある場合は、麻酔下にて血栓を除去すると早く楽になることがあります。