なかむら胃腸肛門クリニック


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いぼ痔(痔核)

痔核(いぼ痔)のイラスト図

痔の中で、もっとも割合が高いのは「いぼ痔(痔核)」です。

痔核は、直腸側にできる「内痔核」と、肛門側にできる「外痔核」に分けられます。

内痔核

肛門の痛みのない粘膜側に発症します。静脈のうっ血や、支持組織の減弱によってできます。

症状

出血、脱肛、しこり、残便感など

治療法

第1度、第2度は、まず保存的に炎症鎮痛薬、注入軟膏等で治療を行います。
出血が多くなったり、第3度以上になると手術の適応となってきます。

内痔核の分類

内痔核の分類のイラスト図

第1度:出血するが脱出しない
第2度:脱出するが自然に入る
第3度:指で押し戻すと入る
第4度:指で押し戻しても戻らない

手術療法の種類

  • 硬化療法(ジオン注射、パオスクレー注射など)
  • ゴム輪結紮術(ゴムで締める)
  • 分離結紮術(糸で縛る)
  • 痔核根治術(結紮切除術)、脱肛根治術 など

ALTA療法について

ジオン注射の写真

ALTA療法(ジオン注射)とは、排便時あるいは普段からイボが出たままになっているような「脱出を伴う内痔核」に対して、切らずに注射による治療を可能にしたお薬です。

ALTA療法について

外痔核

肛門の痛みの感じる皮膚側に発症します。静脈が拡張してできたものと、血栓が急激に形成される血栓性外痔核があります。

症状

疼痛、出血、腫れ、しこりなど

治療法

まずは保存療法(生活習慣の改善、消炎鎮痛剤、 注入軟膏など)で治療を行います。疼痛がある場合は、麻酔下にて血栓を除去すると早く楽になることがあります。